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一枚板の魅力・良さとは

一枚板の魅力・良さとは

 

 

先日からワタワン店のショールームにて一枚板の販売・展示を開始いたしました。

ネットからでも購入が可能です。

Baumではもともと一枚板の取り扱いはありましたが、より癖のある一枚板を探してきました。

今回はそんな一枚板の魅力やメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。

 

 

一枚板とは         

 

一枚板とは何十年、何百年、数千年と途方もない時を経た高齢樹の木からしか採ることができない、大自然と長い時間が作り出した希少価値の高い天板のことを言います。

1本の木をスライスしたものをそのまま使用し、そのため継ぎ目がなく模様が1本の木の木目から描かれています。

一枚板は木が生きてきたことがわかる、流れるような木目が特徴的です。

 

 種類はもちろん、その木が育った自然環境、気候などの影響を受けながら成長していく為、模様・艶・形がそれぞれ異なり、木目も外側に近い木表と芯に近い木裏で全く違う現れ方をします。

 形や見た目はすべて一点もの、「世界にたった一つ、唯一無二」の天板なんです。

長持ちで丈夫なことから、親から子へ世代を越えて使われることも少なくありません。

長期にわたり家族と共に時を刻んでいくからこそ、ちょっとした傷、凹みですら家族の思い出となります。

 

 

 

一枚板の種類        

一枚板にも種類はたくさんあり、材種によって産地も異なります。

Baumで取り扱っている一枚板の樹種をご紹介していきたいと思います。

 

【オーク】

・主な産地:北米、カナダ、ヨーロッパ

・和名:ナラ

・耐久性、耐水性が高い

・伸び縮みしにくい

・防虫効果がある

・はっきりとした木目が特徴

 

【栃】

・主な産地:日本全国

・※縮み杢として有名

・個性的で独特な木目

・加工がしやすいが耐久性は低い

・シルクとも言われる木肌

・和と洋どちらにも合わせやすい

 

※縮み杢:横に縮んだような杢のこと 

 

【ウォールナット】

・主な産地:アメリカ北東部、カナダなど

・世界三大銘木とも言われる

・深く濃い色合いと高級感のあるツヤが特徴

・耐久性、耐衝撃性が高い

・温度や湿度で変形しにくい

・経年変化で木の色味が明るくなる

 

【ポプラ】

 

 ・主な産地:アメリカ北部、カナダ

・耐久性、耐水性、防虫性が低い

・加工しやすく、DIYで人気

・白っぽく淡い色合いが特徴

・ナチュラルなインテリアに似合う

・コブのある形

 

 【ブビンガ】

・主な産地:熱帯アフリカ

・神が宿る木と呼ばれる

・赤みのある色味は時間が経てば暗い色味に

・非常に重く、硬い

・ギターやドラムにも使われる

・傷や凹み、割れに強い

 

【ニューギニアウォールナット】

・主な産地:東南アジア

・クルミ科のウォールナットとは別

・物によって重さが異なる

・屋外使用に適さない

・中程度の硬さで加工しやすい

・まっすぐ伸びる綺麗な木目

 

【欅(けやき)】

 

・主な産地:北海道を除く日本全国

・重厚で強度が高い

・耐久性、耐水性に優れている

・神社の建築材として使用されていた

・くっきりとした綺麗な木目

・香りがよく、消臭抗菌作用もある

 

【パープルハート】

・主な産地:中南米、ブラジル南部

・他にはない紫色が印象的

・丈夫で傷がつきにくい

・経年変化で色味が濃い紫褐色に

・耐久性、防虫性に優れている

 

 

 

一枚板の仕上げ       

 

Baumでは形がきれいな一枚板ばかりではなく、個性的で癖のある一枚板もたくさん取り扱っています。

表面を削らず、そのまま販売していますので

仕上げ方によって、また違ったデザインの天板を作ることができるんです。

 

・未仕上げ(研磨、塗装なし)

切り出した木材を約3年間天日干しで天然乾燥させた後、さらに40度以下の低温乾燥室で人工乾燥。

高周波プレス機にて板の反りを矯正し、木材の中に残った養分もできる限り排出させます。

最後に専用の機械にて両面をフラット加工をしてフィニッシュ。

研磨作業や一般的なウレタン塗装などのコーティングやオイルでの仕上げをしていない為、比較的お安く提供できます。

また、ご自身の手でお好みの風合いや質感に仕上げられるのもポイント。

オリジナルの一枚を愛着を持って長く使っていただくことで一緒に歳を重ねる感覚や、それによって生じる変化をお楽しみいただけます。

 

・オイル仕上げ(研磨あり)

オイル仕上げとは、天然のオイルを木材の表面に浸透させて保護をする仕上げのこと。

木材そのものの質感や経年変化を楽しみたい方におすすめです。

一方で表面を塗膜でしっかり覆って保護するウレタン塗装とは違い、オイルでの仕上げになるため水分が浸透しやすく、シミになりやすかったりオイルが抜けてくると表面が毛羽だってしまうことがあります。

そのため定期的にオイルを塗ったり、傷や汚れをサンドペーパーで磨いたりなどのメンテナンスが必要となります。

 

・ウレタン塗装仕上げ(研磨あり、2液ウレタンマットクリア塗装)

一般的な家具に施されているウレタン塗装とは、ポリウレタン樹脂(プラスチック)で表面を覆うことで木材の表面を保護する仕上げのことをいいます。

そのためツルッとした手触りと光沢感ある見た目が特徴的です。

汚れや傷に強く、水拭きも可能で基本的にメンテナンスの必要もありませんが、傷や汚れなどの劣化に対して簡単に補修ができません。

補修や再塗装をする場合は専門の業者に依頼しないといけないデメリットがあります。

 

一枚板家具の魅力      

 

・一枚板のテーブル

一枚板の定番の家具といえば「ダイニングテーブル」。

脚の上に乗せるだけで、その日から使える家具を作ることができます。

一枚板の木目や形に合わせ、テーブル脚を選ぶ楽しさなんかもあります。

上の写真の栃の一枚板は、植物を差し込んでいる部分に大きく穴が開いています。

穴の部分にレジンを流し込み、リバーテーブルとしてアレンジすると

少しきれいめに見えたり、青っぽいレジンを流し込めば海を想像できるようなデザインに。

仕上げ方次第で自分好みの家具を作ることができます。

 

・無垢材の家具との違い

 一枚板は木によってそれぞれ異なりますが、耐久性に優れた材質が多いです。

それでも湿気になどにより長く使えば反りや割れが起こることがありますが、メンテナンスや表面を削ることで手入れをすることができます。

また一枚板は、一般の木工家具に比べて木の厚みが太めです。

木が分厚いということは、それだけ削ってメンテナンスを楽しむことができるんです。

木の手入れをしながら、親から次の世代へ、一生ものの家具として大切に使っていただければと思います。

 

 

 

Baumでは、一枚板は一枚板でも一癖も二癖もある一枚板を取り扱っております。

仕上げ方やテーブル脚などのご相談も是非お待ちしております。

一枚板を実際に目で見てみたいという方は一度Baum WHATAWON店にお越しくださいませ。

 

 

 

 

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